あれは… まだ入社間もなくの若造だったころの話し。
こんにちは、けたろーです。
さて…
お前、人の話し聞いてんのか?
その時は、部署をまたいだイベントがあって、泊りがけでパラグライダーをしにとある場所へ。 皆で、パラグライダーを楽しんで、その後は宴会。 で、その時に一緒に来てた他部署の上司に言われたんだよ。
お前は全然、人の話を聞いてないな!
その時に説教染みた感じで、ネチネチ(という記憶がある。)と言われたんだよね。 正直いうと、その方の物言いが口が悪いというか、ズケズケというタイプの人だったんで、ボクにはちょっと苦手なタイプで、近寄りたくなかったんだけど… 不幸にも宴席でたまたま横になってしまって…
他部署とはいえ、いちお、上司でもあるので、言われることを耐えながら聞いてた。 しかも、よ~く記憶に残ってるのが、かぶってた帽子のツバをコツかれながら、言われたということ。
なので、さらに、うっとうしさ倍増。 そんなこともあって、ボクは、『ん? 何言うとんねん、このおっさん。』 なんてことを思ってた。 で、まさか、「何言うとんねん」とは反論はできないので、『いや、聞いてますよ!!』 って、返してたのを覚えてます。 そんなことを言われながら飲む酒は、なんだか美味しくないし、後味の悪い酒だったし。
あんたは聞いてない!
時を経て、結婚して、子どもができて… 同じようなことを家内からも言われた。
もっと、子どもの話し、聞いたって!
あんたは全然聞いてない!!
正直、その時も、?? だった。 オレは聞いてるし! って。 むしろ、なんで、そんなこと言われなあかんねん!! なんてことを思ってた。
心理学を学んで。
で、あるご縁というか、キッカケがあって、心理学(メンタルヘルス)を学ぶことになって、その時、やっと気が付いたんだよね。
あ~、聴けてなかったんだ。 …って。
聞くと、聴く。
心理学では、「聞く」と『聴く』の違いを学ぶ。 どっちも、〝きく〟なのだけど、ニュアンスがちょっと変わってくる。 聞くは、もっぱら普段の会話での きく。 一方の聴くは、傾聴 にみられるような、もっと親身になってきく という感じ。 カウンセリングなどを行う場合には、〝聴く〟の方がいいよね。
けど、普段の会話で〝聴く〟をすると、ちょっと疲れてしまうかも。
聞いてへんやろ? って言われたら。
で、『お前、聞いてへんやろ!』 って、言われたときの自分のことを振り返ってみた。
思い返すと、ホンマに聞いてなかった気がする。 いや、自分としては聞いてるのだけど、『話しをしてる相手』からみて、〝聞いてくれてる〟風には見えてなかった… のかもということに気が付いたんだ。
「きく」で大切なこと。
聞くも、あるいは、聴くでも、共通して言えることは、相手の話しを
オレはちゃんと 〝きいてますよ!〟
という意思表示というか、態度がいるということ。 振り返ってみると、そこが欠けてた気がする。
_まず、話している相手の方を向いてなかったとかね。 話してる相手の方を見ずにいるってことは、相手からすると、〝ホンマに聞いとんか?〟ってなってしまう。(^_^;) だから、あの時言われたことも仕方がない。
あと、もう一つ大事なことがあって、それは、適度な「相槌」。
うん とか、なるほど… とか、それで? とか、途中には、すごいね! とか。。 もろもろの相槌。 相槌って、聞いてますよ! っていう意思表示になる。
これってば、自分が話してる時に感じることなんだけど、話しをするときに相手が無言だったらどう? っていうこと。
相手が無言だったら、なんか、一方通行で、ひとりで話してるみたいになってしまうし、聞いてるのか聞いてくれてないのか? 不安な状況に陥ってしまって、その人に話すことがなんだか億劫になってしまう。 すごく話し辛いよね?
振り返ってみたら_ ということをやってたんだよなぁ って。
且つ、それに加えて、相手と目を合わせない(身体を向けない)という態度が加わるわけだから、相手からしても 『あなたと話すのは面白くない』ってことになってしまう。
こと、子どもにこれを毎回やっているとなれば、『どうせ、お父さんは聞いてくれないもんな。』 っていう刷り込みに変わっていくってことなんだろうね。 やばかった…
あ、これって、全部の人間関係での場合に当てはまってくるから、注意したいよね。
返しは適切に。
あと、当然のことながら、話しの『返し』は適切にしないとね。
ボクの体験なのだけど、話しをしていて、全く的外れな返答をされてくる場合があったりして。 そんな時は、『ほんまに、聞いてくれてんのか?』… なんてことを思ったりする。
こと、一緒に仕事をしてる親父の回答は、概ね、的外れ。 苦笑
歳の所為… だと思いたいのだけど、それはちょっと違ってる気がする。 要は、人の話しを最後まで聞かずというか、話し自体をよく聞かずに、自分の意見を先走って言ってくるところに ┐(´д`)┌ ヤレヤレ さを感じるんだよね。
解釈が甘いというか… そういうの? __ そういう体験ってないですか??
理解した上で返答してくれたら、『聞いてくれてる!』って思えるのだけど、うにゃうにゃ(的を得ない)した返答されると… ってなってしまう。
聞くは、人間関係の基本。
聞くということを考えれば、それって、人間関係の基本的な行為… なのかも。 というか、良好な人間関係を得る為には、やっぱり、『きくこと』が重要なポジションになってくるのは、頷ける。
男でも、女でも、 モテる人 ってのは、『きける』人だとも聞いたことがあるし。 w
それに、人は、『話すこと』で、自分の考えをまとめやすいというのがあって、その上で考えると、適切に『聞いてもらえる人』っていうのは、すごく有難い存在だっていうことになる。
逆に、『聞いてくれない』人ってさ、要は、人が離れていくってことなんだろうね。
役にたちそうな本。