「お前、人の話し聞いとんか??」って。

※この記事は2026年5月に加筆・更新しました。

これは、まだ入社間もなくの若造だったころの話しです。

こんにちは。

Worker’s Cafe のけたろーです。

心や身体のこと、日々の暮らしのこと、仕事と生活のあいだで感じたことを、ここではゆるく書いています。

さて…。 今回はこんな話です。

目次

お前、人の話し聞いとんのか?

前職時代のこと。

その時、部署をまたいだイベントがあって、泊りがけでパラグライダーをしにとある場所へ行ったんです。 社員旅行ではなく、有志というか、興味のある人たちだけが参加するようなイベントでした。

皆で、パラグライダーを楽しんで、その後は宴会。 その宴会の最中に、その時に一緒に来てた他部署の上司に言われたんですよ。

お前は全然、人の話を聞いてないな!

って。 

酔いも手伝ってか、説教染みた感じで、ネチネチ(という記憶がある。)と言われたんですよ。 

正直いうと、普段からその方の物言いが口が悪いというか、ズケズケというタイプの人だったんで、ボクはちょっと苦手なタイプ。 他部署の上司だったんで、それほど頻繁に関わることがなく、近寄りたくないなっていう印象をもってた。 それが、不幸にも宴席でたまたま横になってしまって… 

他部署とはいえ、いちお、上司でもあるので、言われることを耐えながら聞いてた。 しかも、よ~く記憶に残ってるのが、その時かぶってた帽子のツバをコツかれながら、言われたということ。 

おい、お前は、聞いてないやろ、
おい!

なので、さらに、うっとうしさ倍増。 

そんなこともあって、ボクは、『ん? 何言うとんねん、このおっさん。』 なんてことを思ってた。 

でも、まさか「うるさい、何言うとんねん!」とは反論はできないので、『いや、聞いてますよ!!』 って、返してたのを覚えてます。 

そんなことを言われながら飲む酒は、なんだか美味しくないし、ものすごく後味の悪い酒でした。 せっかくの楽しい時間が台無しだって。

あんたは聞いてない!

時を経て…。 結婚して、子どもができて、この他部署の上司と同じようなことを家内から、言われた。 

もっと、子どもの話し、聞いたって!
あんたは全然聞いてない!!

正直、その時も、?? だった。 

オレは聞いてるし! って。 

むしろ、なんで、そんなこと言われなあかんねん!! なんてことを思ってた。 

心理学を学んで。

あるご縁というか、キッカケがあって、心理学(メンタルヘルス)を学ぶことになって、その時、やっと気が付いたんだよね。 

あ~、ボクは聴けてなかったんだ。  …って。

聞くと、聴く。

心理学では「きく」ことは非常に重要なことだと教わる。 特に、「聞く」と『聴く』の違いを学ぶんです。 どっちも、〝きく〟なのだけど、ニュアンスがちょっと変わってくる。 

聞くは、もっぱら普段の会話での きく。 一方の聴くは、傾聴 にみられるような、もっと親身になって きく という感じ。 カウンセリングなどを行う場合には、〝聴く〟の方がいいよね。 

けど、普段の会話で〝聴く〟をすると、ちょっと疲れてしまうかもしれない。

文字への印象の通り、「聴く」には、もっとじっくり、ゆっくり「きく」イメージがある。 ゆっくり、じっくり「聴く」ことは、確かに重要で、大切なことだ。

でも、普段の生活の中では、なかなか難しいよね。 どちらかと言えば、「聞く」方をもう少し整えたいし、そこを整えるだけで、人間関係がかなり変わる。 

ボクが尊敬している『魔法の質問』の提唱者、マツダミヒロさんが書いた一冊に「聞く力」という本がある。 実は、質問することと聞くことはつながってて、「聞く」を整えれば、人との会話も弾む。 そんなことが詳しく書いてます。 読んでよかった一冊です。

聞く力(Amazon)

聞いてへんやろ? って言われたときの自分って?

で、『お前、聞いてへんやろ!』 って、言われたときの自分のことを振り返ってみた。 

思い返すと、ホンマに聞いてなかった気がする。 

いや、ボク的には聞いてるのだけど、『話しをしてる相手』からみて、〝聞いてくれてる〟風には見えてなかった… のかもということに気が付いたんだ。

「きく」で大切なこと。

聞く でも、あるいは、聴く でも、共通して言えることは、相手の話しを

オレはちゃんと 〝きいてますよ!〟 

という意思表示というか、態度が必要だということ。 振り返ってみると、それが全く欠けてた気がする…。 というか、なかった。 

自分では、「聞いてる」。 確かに、相手の声は届いているし、話の内容も理解できるし、してる。 けど、相手からすれば、本当に伝わっているのかどうか、わからない。

要は、話している相手の方を向いていなかった。 背を向けているわけじゃなく、何かをやりながら聞くとか、目線を外して、例えば、自分の手元をみてたり、どこか違う方をみてたり、そんな感じ。

この状況、相手からすると、〝ホンマに聞いとんか?〟ってなってしまう。(^_^;)  

だから、あの時言われたことも仕方がない。 あと、もう一つ大事なことがあって、それは、適度な「相槌」。 

うん とか、なるほど… とか、それで? とか、途中には、すごいね! とか。 もろもろの相槌。 相槌って、聞いてますよ! っていう意思表示になる。

相手が無言だったら、話してる方は、なんか一方通行で、ひとりで話してるみたいになってしまうし、聞いてるのか聞いてくれてないのか? 不安な状況に陥ってしまって、その人に話すことがなんだか億劫になってしまう。 

それに加えて、相手の方を見ていないとすれば、すごく話し辛いよね? 

こんな状況で、 聞いてるよ! って言われたとしても、「聞いてないやろ!」になってしまうのは当然のことだ。

振り返ってみたら_ ということをやってたんだよなぁ って。 

こと、子どもにこれを毎回やっているとなれば、『どうせ、お父さんは聞いてくれないもんな。』 っていう刷り込みに変わっていくってことなんだろうね。 

やばかった…

返しは適切に。

あと、当然のことながら、話しの『返し』は適切にしないとね。

ボクの体験なのだけど、話しをしていて、全く的外れな返答をされてくる場合があったりして。 そんな時は、『ほんまに、聞いてくれてんのか?』… なんてことを思ったりする。

こと、一緒に仕事をしてる親父の回答は、概ね、的外れ。 苦笑

歳の所為… だと思いたいのだけど、それはちょっと違ってる気がする。 要は、人の話しを最後まで聞かずというか、話し自体をよく聞かずに、自分の意見を先走って言ってくるところに ┐(´д`)┌ ヤレヤレ さを感じるんだよね。

解釈が甘いというか… 

そういうの? __ そういう体験ってないですか??

理解した上で返答してくれたら、『聞いてくれてる!』って思えるのだけど、うにゃうにゃ(的を得ない)した返答されると… ってなってしまう。

聞くは、人間関係の基本。

聞くでも、聴くでも、それは人間関係の基本的な行為… なのかも。 

というか、良好な人間関係を得る為には、やっぱり『きくこと』が重要なポジションになってくるのは、頷ける。 男でも、女でも、「モテる人」ってのは、『きける』人だとも聞いたことがあるし、売れっ子の銀座のママは、聞き上手というのもあるよね。笑

それに人は、『話すこと』で、自分の考えをまとめやすいというのがあって、その上で考えると、適切に『聞いてもらえる人』っていうのは、すごく有難い存在だっていうことになる。

逆に、『聞いてくれない』人ってさ、要は、人が離れていくってことなんだろうね。 相手に「聴いてもらえてる」と感じてもらうには、態度で示すしかない。

うなずく、相槌を打つ、繰り返す。 
「そうなんですね」「なるほど、それで?」

たったこれだけで、相手の話す量が変わる。 心理学では、これを「聴いてる姿勢を見せる」と言うんだけど、実はこれ、難しいことじゃない。 意識するかしないか、だけの話だったりする。

あの時、帽子のツバをコツかれながら言われた言葉。 正直、当時は「うっとうしいおっさんやな」としか思えなかった。 でも、あれから何十年も経って、「そういうことか」とわかった気がしてる。笑

聞くということに関連して、もう一冊、「話し方」というタイトルなのだけど、人間関係の9割は、「どう話すか」より「どう聞くか」で決まる…  ということが書いてある。 聞くことと話すことは、一体だもんね。 

読んでから、会話の受け方が変わった気がしてます。

人は話し方が9割(Amazon)


ここまで読んでくれてありがとうございます。

Worker’s Cafeでは、

  • 日常の中でふと思ったこと
  • 仕事や人間関係のこと
  • 旅先で感じたこと
  • 使ってよかった道具や本

そんな「日常と仕事のあいだ」にある話を書いています。もしよければ、他の記事ものぞいていってください。


ちなみにボクは、「聴き屋」として人の話を聴く活動もしています。

考えごとを整理したいときや、少し話してみたいときは、こちらもどうぞ。

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Written by

けたろー。 けたろー。 Owner/聴き屋。

ワンオフで機械づくりの仕事をしながら
「聴き屋」として
人の話を聴く活動をしています。

珈琲、クラフトビールと猫と旅が好きです。

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