言葉のトゲは、相手じゃなくて自分の中にある。 …という話。

家で一緒にいるパートナーのちょっとした言い方が、どうも気に障る。 悪気はないのはわかってる。 こっちを傷つけようとしてるわけじゃない。 でも、なんかモヤっとする…。

そんな気分になったことないですか?

こんにちは。

Worker’s Cafe のけたろーです。

心や身体のこと、日々の暮らしのこと、仕事と生活のあいだで感じたことを、ここではゆるく書いています。

さて…。 今回はこんな話です。

目次

ある日の旅先でのこと。

これは、旅行中のできごとなんだけど、友人とオープン前の店の前で並んでたんだよね。 すでに列になってて、その列に並んで、開店を待ってた。 すると、通りを挟んだ向かい側の店の人が、

並ぶなら、向こうへ行って。

って。 その言い方が、ボクにとっては、不機嫌そうに、少しきつく感じたんで、ちょっとイラっとした。 で、友人に 「あんな言い方ないと思えへん?」 って言ったんですよ。 そしたら、友人は、

「いや、別に何とも思わんけど」 って。 

えっ、そう? ってなりました。笑

街中の店先で、店員に声をかけられたふたりの男性。
ひとりは眉間にシワを寄せてイラっとした表情、
もうひとりはまったく気にせず穏やかな表情。
同じ言葉でもフィルターによって
受け取り方が違うことを表したイラスト。

その後、友人と話してると、なんでも、若い頃に勤めてた会社がいわゆるブラックで、いろんな態度をとる人をたくさん見てきたから、何がきついのかよくわからんって言われてて、「そういう人なんだね」 って思うようになったと。

それ聞いて、『なるほどな』 と思ったんですよね。

同じ言葉を聞いて、ボクはイラっとしたけど、友人は「そういう人なんだね」で流してた。 

フィルターが違うから、受け取り方が違う。

同じ言葉でも、人によって受け取り方が全然違う。 たぶん、それぞれの中に違う「フィルター」があるからだと思うんです。

過去の体験だったり、「こうあってほしい」という期待だったり、「こういうべきだ」という思い込みだったり。

そのフィルターを通して言葉を受け取るから、相手が意図してない「トゲ」をこちらが勝手に作り出してしまう。 言葉のトゲは、相手が刺してくる場合だけじゃないときもあるってこと。

友人のブラック会社での経験が、彼のフィルターを変えていた。 … そういうことかと…。

一説には、育った環境がフィルターをつくる。

同じ言葉なのに、なんで人によってこんなに受け取り方が違うんだろ? 一説には、育ってきた環境が関係してると聞いたことがある。 たとえば、おだやかで、やさしい口調の中で育ってきた人はどうだろう? おそらく、そういう人は、少し語気が強い言い方をされただけで、

「怒ってる?」 「なんかボクのこと、責めてる?」

って感じてしまうことがあるそうだ。 そうそう。 方言がそうだよね。 初めて大阪に来られた方は、大阪弁での会話を聞いて、『え? なんで、皆怒ってるん?』って思うんだって。w

相手はただ普通に話してるだけなのに、声の大きさや語気に無意識に反応してしまう。 逆に、激しいやりとりが日常だった環境で育ってきた人は、少々の言い方では動じない。

どちらが正しいとか、どちらがいいとかじゃない。

育った環境が違えば、フィルターの感度も違う。 そのフィルターを通して、同じ言葉を受け取ってるんだから、感じ方が違うのは当然なんですよね。

「なんでそんなことで怒るの?」
「なんでそんなことが平気なの?」

どちらも、相手のフィルターを知らないから出てくる疑問。 お互いのフィルターが違うと知るだけで、少し楽になれることがある。

相手を変えることはできない。

「そんな言い方ないやろ」「もう少し言い方を変えてほしい」

って思うこと、ありますよね。 でも、正直なところ、相手の話し方や言い方ってそう簡単には変わらない。 でも、逆に言えば、変えられないものを変えようとするより、自分の捉え方を変える方がはるかに早くて、ラクなんだと思う。

相手を変えるのは難しい。でも、自分の見方は自分で選べる。

パートナーとの会話で、「かちんっ」と来た時。 たぶん、パートナーは「普通に」話してるんだと思う。 でも、自分の受け取り方が「かちんっ」となってる。 問題なのは、なんで、そんな風に受け取ったのか? ってこと。

いつもいつも、「かちんっ」とくるわけじゃない。 その日の自分の感情や、その日の気分、その日のメンタル的な状態がそうさせているのかもしれない。 

ボクがまんがで読んで、こういう考え方に改めて気づかされた本があって…。 「7つの習慣」の話なんだけど、まんが版なんで読みやすい。

第一の習慣「主体的である」のところに、刺激に対して自分がどう反応するかは自分で選べる… という内容がある。 それが受け取り方というやつだ。 頭でわかってはいたけど、まんがのストーリーで読むと腹落ちするものがあった。

まんがでわかる7つの習慣(Amazon)

捉え方だけじゃなくて、伝え方も大事。

捉え方を変える話のほかに、もうひとつ、大事なことがある。 それは、伝え方の話。 

パートナーのみならず、自分の気持ちを伝えるとき、うわべの感情をそのまま言葉にしてしまうと、相手にはけんか腰に聞こえてしまうことがある。 

本当は、そんなことを言いたいんじゃない。 でも、本当の気持ちの部分が言葉足らずで、「なんでそんな言い方するの!」 と衝突の火種になってしまう。

言ってる側は、正直な気持ちで伝えてるつもり… なんだけど、受け取る方には「攻撃されてる」と映りやすくて、真意がわかってもらえない。 

結局、その本当に伝えたい言葉の裏側にある「怒り」「悲しさ」「寂しさ」「不安」の感情をどんな風に伝えるか? ということが重要なんだよね。

例えば、パートナーとの会話で、自分が責められているように感じたのであれば、

「そういう言い方をされると、なんだか責められている感じがして、なんか悲しくなるんだよね」

これだと、自分が思っている感情を伝えていることになる。 だから、相手には「ごめん、そうなんだね」と受け取ってもらいやすくなる。

自分を主語にして、裏側の気持ちを伝える。 これを「アイメッセージ」と言う。 自分の本当の気持ち、感情をきちんと伝える。 それだけで、会話の空気がかわります。

夕暮れ時のリビング、ソファに座ったカップルが
向き合って話している。男性が胸に手を当てて
自分の気持ちを穏やかに伝え、
女性が「そうなんだね」と受け止めている。
アイメッセージで気持ちを伝える場面のイラスト。

最後に。

捉え方は、自分のフィルター次第。 伝え方は、きちんと裏側の感情を伝える。 パートナーとの関係に限らず、誰かの言葉にモヤっとしたとき、

「自分のフィルターが反応してるだけかも」
「悲しい、って伝えてみようか」

そんな風に思えたとき、人間関係が少しだけ楽になる。 言葉のトゲは、たいてい自分の中にある。


ここまで読んでくれてありがとうございます。

Worker’s Cafeでは、

  • 日常の中でふと思ったこと
  • 仕事や人間関係のこと
  • 旅先で感じたこと
  • 使ってよかった道具や本

そんな「日常と仕事のあいだ」にある話を書いています。もしよければ、他の記事ものぞいていってください。


ちなみにボクは、「聴き屋」として人の話を聴く活動もしています。

考えごとを整理したいときや、少し話してみたいときは、こちらもどうぞ。

ふたりの女性がテーブルで向き合っている。 一方は相手の言葉をトゲのある言葉として 受け取っているが、もう一方は 「わかるよ」と穏やかに共感している。 捉え方の違いを表したイラスト。

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Written by

けたろー。 けたろー。 Owner/聴き屋。

ワンオフで機械づくりの仕事をしながら
「聴き屋」として
人の話を聴く活動をしています。

珈琲、クラフトビールと猫と旅が好きです。

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